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羽織の何が合わないか? [着物のこと]

こんばんわー。

今日は雨が降って、結構寒いです。
桜の頃は寒いなんて書きたいけど、

もうそんな季節ではなくて、

庭の牡丹が傘をさしたり、

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近所ではあやめが満開に咲いたり、

いつの間にかアジサイも、花の形になって、
雨を待ち、色づく準備をしているかのように見えます。


昼間は汗ばむような気温の時も増えてきて、
羽織の季節も終わるのだなーと思ったりします。

itomakiは、実は自分の羽織を持っていなくて、
だいたいアンティークのお店で買ったり、

母からもらった(借りパクともいう)ものです。

一番のお気に入りは、絞りの羽織で、
目黒川のお花見にも着て行きました。

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そしてこの羽織はもちろん母からもらったのだけど、
実は母も、知り合いから譲ってもらったもので、

サイズが微妙。とても、微妙です。

いろんな理由で、itomakiの羽織は、
袖丈も、裄も、身幅もすべて微妙です(笑)

それでも直さずに着続けるのは、
単に直すのが面倒だからですが、

着る条件としては、
「ヒザにかけてシュッと見える」ということ。

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裄は合ってないけど、これでもお直し済みで、
反幅が短いため、これはこれで仕方ないパターン。

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これは、裄も身幅も小さいけど、
かなり細く見えるので、良しとしているパターン。

羽織紐もギリギリ。

そして、お気に入りの白い絞りの合わない所は、
繰り越しです、はい。

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繰り越しを自分の衿に添わせると、
ヒザの位置が広がってしまい、

シュッと見えていません。

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ヒザ付近に合わせると、衿が引けてしまい、

今若い子の流行りの洋服のようになっていて、
着物では着にくくて仕方ないのです。

始めは仕立てか、サイズが悪いのかと思い、
母に文句を言ったのだけど、

「あ、それは、繰り越しがあってないから。」

と、だから何?的にあっさりと答えてくれちゃって、
言い返せない状況になりました。

それからは、街でガラスに写る姿が気になってしまうので、
さすがに年貢を納めて、

専門家に直してもらおうと思いました。

これはちょっと、自分では直せないし、
失敗したくないから、直してもらおうかと。

ちなみに、母からもらった羽織は、
ココまでではないけれども、

少しだけ繰り越しの寸法が違っています。
ちょっとだけ広がってしまうのです。

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でも、まぁ、これはこれでいいかなーと
ギリギリ妥協です。

この記事を読んでから、目黒川のお花見の写真をみると、
確かに、羽織の裾は広がって見えると思います。

これは、もう、羽織の美学でしょ?

またね。
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