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文字通り「ピンとしない」 [着物のこと]

こんばんわー。

いよいよ、秋も本番・・というか、
終わりに近づいている感さえあります。

朝はとにかく寒いです。
昼間は暖かい日もあるけど、

汗のかきかたとかはもう、完璧に秋ですよ。秋。

昨日の土曜日は、毎年だけど
「きものday結城」の着付けのボランティアに行きました。

今年は、コロナの影響で、
着付けのサービスは行わず、

お手伝い程度とし、着物のレンタルは
基本、自分で着てもらう、という約束で、

着替え場所の提供とかがメインでした。

でも、そんなライン引きは、初めてだから
手伝う方も、つい手をだしたくなってしまったり、

手伝ってもらうという言葉を
都合よく解釈し、当然手伝ってもらうという

意識の人もいたから、
違う課題も出てきた、という人間らしい集まり(笑)。


今年は、時間に余裕がありそうだから、
itmakiも着物を持って行って、

フラフラと街を歩こうと企んで、
古着のお店とか、B反とか売ってないかなーと、

担当者の代表者に聞いてみたりしました。

でも、結城の古着ばかりを扱っているような店はなく、
地道に探した方がいいとアドバイスされたので、

このイベントで探すのは諦めて、
ワークショップとかを楽しもうと歩き出したら、

「itoちゃん、itoちゃん」と呼ぶ声に振り返ったら、
母の和裁学校の生徒(だけど先生)達でした。

一人でご飯を食べなければと思っていたので、
思いがけずに、一緒に食べてくれる人が現れ、

なんだか、とってもホッとして、
楽しい中休みになったのだけど、

古着屋さんには行けませんでした。
まぁ、全然イイですけど(笑)。

入った、食事屋さんは、
提供が遅くなってしまうけどいいですか?と

DSC_0951.jpg

何回も聞いてきて「いいですよ」と答えたけど、
ただ、ノンビリしているようにしか見えなくて、

ちょっとイジヤケてしまったけど、
まぁ、全然イイです(笑)

一年に一度しか、忙しい日はないのだろうから、
許します(笑)。蔵を改造したような

DSC_0950.jpg

良い雰囲気のお店でした。

着付会場に戻ったら、
担当者の代表者の方が、

経費を削減するために、
結城は自分で洗う方がいい、と教えてくれました。

itomakiの感覚では、仕立て直しは
着物を解く+洗う+張るで洗い張りで、

「張る」というのは、
説明が難しいけど、着物独特の乾かし方で、

つまり「伸子張り」のことなんですけど、

youtubeで説明すると
https://www.youtube.com/watch?v=e8sHQ_oh8nM

3分10秒くらいからと、6分くらいから見てもらうと、
イメージが湧くと思うので貼っておきます。

と、これを、自分でやるのがよいと、
教えてくれたのだけど、

あのー、普通の家には、伸子とかないし、
12mも生地を伸ばせないし、

「この人、ちょっとズレてるな」って思ったら、
この人を妙に好きになってしまいました(笑)。

そして、伸子で張らないと、
ピンとしなくて、アイロンではダメなんだって。

あと、洗濯に使うノリも、
好きな分量があるらしくて、

あとで、教えてくれると言ってくれました。

自分でないとだめというのは、
仕立て上がっても、しっくりこないから、

気に入らなくて、
結局、着なくなってしまう、ということらしいです。


洗い張りは、職人に頼んでしてもらうけど、
素人が自分でやると思ったことはなくて、

なんとか、中古を手に入れて、
教えてもらおうと、真剣に思ったりしました。

そして、その、教えてくれた人の感覚では、
解いて、端縫い(はぬい)をしてもらうのが、

お金がかかると言っていたけど、

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↑ 端縫いされ、反物に戻った着物。

それはもう、洗い張りの一部だろ?って思って、

言おうかなーっておもったけど、
itomakiのこの感覚も、普通の人からすれば、

かなりズレていると思うから、
他人のズレをとがめてはいけないと思い、

黙っていることができました。

そして、一人一人の結城紬を愛する熱い思いは、
街を支えていると感動しました。

DSC_0952.jpg

↑昨日のitomakiのコーデ。

来週は、小山でもイベントがあるから、
行こうと思っています。

昨年、くじで当たった着物を着ていくから
楽しみ、楽しみ。


またね。

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