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塩沢結城を認める [着物のこと]

こんばんわ。

引きこもり中のitomakiです。

えーと、7月の初め頃に読んだ「女系家族」の中に、
塩沢結城というブランドが出てきて、

そんなの聞いたことないとか、
塩沢なのか?結城なのか?とか、
雨の日に着てもイイものなのか?とか、
塩沢お召のことなのか?とか、

文句みたいなことを含めて、いろいろ書きましたが、

 ↓その時のブログ
塩沢紬を疑う

この度、塩沢結城を塩沢ブランドの一つとして、認めることにしました(笑)

それは、今回読んだ「紬の里」の主人公だった志保子という女性は、
無形文化財の技術を持っているという設定なのだけど、

織っているのが主に、塩沢結城だったからなんです。

これには、itomakiもビックリ[exclamation×2]

小説の中でも、何故だか、
塩沢結城に対しての説明に多くのページが費やしてあります。

まず、塩沢結城と、普通の塩沢との違いは糸です。

普通の塩沢は、上質な絹糸を高機で織り、
手の込んだ柄のモノが出来あがります。

塩沢結城は、座繰り糸を使って、居ザリ機で織るので、
綿のような、素朴な味わいが売りなのだそう。

「よって、それは常陸の結城と同じである」と書いてあったけど、
それは、間違いだよね?

結城紬は、座繰り糸ではなくて、紬糸だし[手(グー)]

それと、もう一つ、

普通の塩沢を織る場合、織り元から糸をもらい、織って、工賃をもらうが、

この志保子さんは、
座繰り糸を買って、織ったら問屋に直接買ってもらっていたから、
好きな柄が織れたと想像します。

そして、座繰り糸を染めて、糸括りをするのは、
染め屋の仕事と書いてあったけど、

「結城では糸括りの名人を無形文化財に指定しているが、
塩沢では、そんな話はない」って付け加えてあって、

え?↑この行は必要なの?って思ったりしました。

それと、座繰り糸を作ってくれる人がいなくなったら、
居ざり機で織ることもなくなってしまうだろうと、

志保子さんが思いふけるシーンでは、

「でも、結城では、そんな(座繰り糸がなくなる)話は聞いていない」とも
付け加えてあって、え?この行も必要?って思ったりしました。

この小説は、昭和46年に雑誌に載ったから、
背景は、もっと昔のことだろうけど、間違った取材はしないだろうから、

実際に、塩沢結城を織っている人が、
結城を意識しながら、織っているってことなのか?ちょっと理解に苦しみます。


そうそう、話は変わりますが、

相手の男の職業は、大学の先生ですが、小説の中では
本の執筆とかもしていて、

今度出版する本には、実物の紬を何種類か貼り付けたページを設けたい。
まず、結城をあげるが高価になってしまうけど、外す訳にはいかない。
次は、久留米絣、塩沢、科布、能登上布も抜かせないし、
他にも抜かせないモノがたくさんある。と言っています。

また、専門の知識のほかに、その土地土地の風物、季節の移り変わりも
書き込み、読み物としての一面も出そう、と。

そんな本が出版されるのであれば、itomakiも買いたいと思いました。

またね。
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コメント 6

pn

引きこもりって(汗)

最後の本の話、本当にそんな本あったら俺もちょいと読みたい。
by pn (2012-11-14 20:42) 

こっちゃん

こんばんわ(^_^)v
ご心配おかけしましたが、なんでもない?
何でよって感じ(笑)

女系家族、私には見つかりません(T_T)/~~~
by こっちゃん (2012-11-15 19:30) 

ジャイコ

ホント!!執筆している本、面白そう(^q^)
四姉妹の話は、細雪です。一見きらびやかだけど、重~い話です。
by ジャイコ (2012-11-15 22:26) 

itomaki

pnさん、今日も引きこもってます。あー、楽しい。
by itomaki (2012-11-15 22:52) 

itomaki

こっちゃんさん、ホントに何でもなくて、ヨカッタですね。
女系家族は山崎豊子作ですよ~。
by itomaki (2012-11-15 22:53) 

itomaki

ジャイコさん、あー細雪ね。読んでみたいなぁ。
by itomaki (2012-11-15 22:55) 

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